新築一戸建てを夢見て

新築一戸建てってあこがれです。いつかはみんなこの新築一戸建てに住みたいと思っていますよねだいたいみんな結婚を機にとか、子供が出来るからとかそういう節目の時に買ったりするのでしょうか。今わたしはひとり暮らし歴数年。その前までは実家にいました。実家っていっても持家じゃありません。ましてや戸建でもありません。わたしは両親と弟と妹の5人家族で、団地で育ちました

新築一戸建ては我が家では高値の花。幼い頃は団地も階段があるからそこで遊んだりしてけっこう楽しめたのですが、思春期の頃はキライになりました。だって古臭いし、実際古いんですけれどね。エレベーターはないし、当たり前ですけれどね、4階建てなので。ドアノブ丸いし、仕方ないんですけれどね。ドア開けると変な音が響いちゃうし、油をさせばいい?こんな感じでキライになっていったんです。

新築一戸建てが、今まで大きな空き地だったところが入れなくなって、そこにどんどん建てられるようになっていく様子を見ていて、いつも「いいな〜」って思っていましたよく両親に「ねぇ、うちも引越ししようよ」とダメモトで言ってみるのですが、結果はいつも同じです。分かっているけれど、でも近所の真新しい戸建がまぶしいくらいに光ってる。それを見たら、そう言わずにはいられなくなっていました。

新築一戸建てが新しく建ち始めてから、どんどん工事が進み完成しました。そう思っていると、あっという間に窓にカーテンがかかっています。ということは、ここにもう越してきた人が住んでいるということです。大きな建物だったので、普通の戸建よりも完成までには時間がかかったのだと思います。そんな大きな家に住む人がうらやましいと思う気持ちは、その家を目にする度に思ったものでした。

新築一戸建てのその家が完成してから引っ越してきた女の子が、わたしの学校へ転入してきて、同じクラスになったんです。なんとなく話しているうちに、その子とすごく気が合ってとても仲良くなったんです。でもそうなるとお互いの家に遊びに来てってことになるんです。その子は新築一戸建てに住んでいて、わたしは築数十年の団地。恥ずかしい感じがしてしまっていたんですよね、思春期だけに。